客観的に思い出す自分

考える、書き出す、見直す。

先生にタメ口

目上の人には敬語を使うことが当たり前だと小学生の頃から思ってた。

でも使わない子が周りにいて、失礼じゃないのかなって思ってた。先生も「敬語を使いなさい」って怒るから。

 

小学生の時、休み時間とか放課後とか、授業以外で先生と話すことってほぼなかった。あってもちゃんと敬語を使っていた。

というか、小学校の先生ってその時間になるとさっさと職員室に行ってた気がする。会いに行くなら職員室に行かないと居なかった気がする。

小学四年生だったか三年生だったかの担任の先生が、生徒を休み時間に誘って外でサッカーをしていたことが珍しく思ったし。

 

私の中学校の学区は二つの小学校が合わさる感じになる。違う小学校だった子と友達になり、休み時間や放課後にその子が先生に対してタメ口で話していることにめちゃくちゃ「は?」って思った。そんな子と友達になっちゃったんだ私……とショックを受けた。

小学生高学年の時に一緒にいた子たちは先生に対してタメ口を使うような子はいなかったから、その分も衝撃だった。

 

ただ先生の態度が小学生の時と違った。「敬語を使え」って言うけど、怒った感じじゃない。こらっ!て感じ。

タメ口なのに先生と会話が成立していたことにまた衝撃。

でも私は「意地でも敬語を使う。だってそうしなきゃダメだから」って決めてた。

 

先生、タメ口で話す友達、敬語を使う私。たぶん自分の技量もあるんだろうけど、敬語に感情を乗せて私は喋られなかった。先生と友達が楽しそうに話すのを見て、私は段々「へぇ」とか「ふぅん」とか言えなくなった。3人で話してたのに。

 

高校生になり、担任になった先生がめちゃくちゃ生徒と距離が近い人だった。授業はたまに遊び時間に変わるし、行事も生徒のやりたいように力を貸してくれる人だった。

だから私も周りに紛れるようにタメ口で話してみた。

確かに敬語って大事だし、日本語らしい素敵な特徴だけど、私はあの担任とタメ口で話せて、

感情を乗せて言葉をやり取りできて、本当によかったって思う。